超圓寺について ~まほろばの里~

奈良の結崎(ゆうざき)は、大和盆地のちょうどまん中“まほろば”と呼ぶべき場所にあります。
古くから大和川をのぼる舟が、さまざまな人や文物を運んで豊かな土地柄でした。
そのため中世にはお能も盛んとなり、結崎はたいそう賑わったそうです。
超圓寺のすぐ南を流れる寺川のほとりには“面塚”という古い塚が残っています。
その名の示すとおり観世流お能の発祥地とされ「昔々、天から降って来たお面を埋めて供養したところ」という伝承が残ります。有名な世阿弥はここ結崎から出て京の都へのぼり、お能を大成しました。
今もこの面塚を見守るように、萬福山超圓寺は土地の人々、また往来する方々の安全を祈り、信仰の灯を守っております。
境内に信仰の礎として建立しました“まほろばの碑”もまた、結縁してお参り下さる方々の心のふるさと、みな様の“心のまほろば” として、末永く守り伝えて参ります。

超圓寺霊園(お墓)

境内には大きな霊園が広がり、どなたでもお墓参りができます。
平地ですので段差もなく、お墓のすぐそばまで車を寄せられるため、ご高齢になられても安全にお参りができます。
境内墓地としてお寺で管理しておりますので、ご安心してお参りください。

許可番号 川総政 第158
開門時間 8:00~17:00

霊園、駐車場へは、桜の木とお地蔵さんのほこらを目印に お車をお進めください。

まほろばの碑(永代供養合祀墓) ~境内、山門の脇~

先祖代々のお墓や、深い絆に結ばれた夫婦でともにお墓に眠りたい…
そんな本心を隠して、現代の生活スタイルのなかでは「お墓」をもつ望みを諦めざるをえない方が多くなって参りました。
我々は一度しかない人生“一生”を懸命に生きて、亡くなります。どれほど尊い一生も、時間とともに忘れられていきます。
しかしこの世に生きた“思い”は、故人とご縁や関わりを持ったすべての方々の心に、必ず引き継がれています。
その尊い“思い”を安め静めるべく、超圓寺では合祀墓『まほろばの碑』を発願し建立いたしました。

先立たれた故人と向き合い、静かに手を合せる。
伝えたいことができたなら、ここに参る。

『まほろばの碑』の前に立てば、自分自身もまた脈々と受け継がれて来た尊い命であるとあらためて感じられることでしょう。
ここが感謝と励ましを受けるみな様の“心のまほろば”になることを信じ願ってやみません。

結の御廟(永代供養納骨) ~本堂お内陣のなか~

結の御廟(ゆいのごびょう)は本堂内にまつられる永代納骨です。
「俱会一処(くえいっしょ)」
…あの世で再会できる喜びを分かち合い、納められるお骨は阿弥陀如来のお姿となってこの世を照らして下さいます。
無数の阿弥陀如来は、結縁くださる皆さまの思い…お念仏の数ほどに切なさや悲しみを幸せに変えて下さいます。
このご縁を永代に結び静まる厳かな霊廟です。故人様の芳名を刻んでまつりますので、納骨後いつでもお参りください。

本堂(阿弥陀堂)

この世を導いたお釈迦さまが西の方角を指し示して、人の一生が虚しくないことを教えられました。
「夕陽の沈む西の方角に幸せの国あり、“極楽浄土”と呼ぶ」その国の本尊・阿弥陀如来をこの世にお祀りするお堂が、超圓寺の本堂です。

阿弥陀如来へ呼びかける「なむ あみだぶつ」~どうか、幸せに…
亡くなった人みな往生している「なむあみだぶつ」~どうか、また一緒に…
「なんまんだぶつ」と唱え念じることを“お念仏”と申します。

本堂では年中行事のお彼岸法要やお盆の法要などのほか、家ごとの満中陰、一周忌・三回忌などの法要もお勤めいたします。
椅子席ですので、正座の心配はいりません。

舎利殿(納骨堂) ~本堂の奥~

舎利(しゃり)とはお骨のこと、とくに喉仏のお姿になられた魂=菩提(ぼだい)を納める場所です。
本堂の奥、もっとも静まるところに安置いたしております。
そして菩提を納める寺、すなわち“菩提寺”…超圓寺は納骨・結縁くださる皆さまの菩提寺です。

黒漆塗りは特別の永代供養(※永代…50年にわたって、先祖代々となるまでの供養)としてお預かりしております。
舎利殿のご本尊は平安時代の古い阿弥陀三尊仏です。廃寺となり幻となった“結崎寺”の伝統をひくものかもしれません。

位牌堂(観音堂) ~本堂の脇隣~

 

世代とともに古くなったご先祖さまのお位牌や、供養されなくなったお位牌を納める永代供養堂です。
ご本尊の観音さまに守られて、供養が滞ってしまわれたご先祖さまも浮かばれます。
我々ひとりがこの世に生まれるためには、両親・祖父母だけでなく、顔も名前も知らないご先祖さま方が一生懸命に生きて、子を生み育てて下さったお陰なのですね。

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