超圓寺について~まほろばの里~
奈良の結崎(ゆうざき)は、大和盆地のちょうどまん中“まほろば”と呼ぶべき場所にあります。古くから大和川をのぼる舟が、さまざまな人や文物を運んで豊かな土地柄でした。
そのため中世にはお能も盛んとなり、結崎はたいそう賑わったそうです。超圓寺のすぐ南を流れる寺川のほとりには“面塚”という古い塚が残っています。
その名の示すとおり観世流お能の発祥地とされ「昔々、天から降って来たお面を埋めて供養したところ」と言い伝えられています。有名な世阿弥はここ結崎から出て京の都へのぼり、お能を大成しました。

今もこの面塚を見守るように、萬福山超圓寺は土地の人々、また往来する方々の安全を祈り、信仰の灯を守っております。
境内に信仰の礎として建立しました“まほろばの碑”もまた、結縁してお参り下さる方々の心のふるさと、みな様の“心のまほろば” として、末永く守り伝えて参ります。

ごあいさつ
みんな集まれ。
いらっしゃい、いらっしゃい。よう来た、よう来た。
偉い人も、挫けた人も、惨めな人も、こんがらがった人も、誰でもいらっしゃい。
怒りん坊も、ケチン坊も、働き者も、怠け者も、お喋り好きも、聞き上手も、誰でもいらっしゃい。
元気いっぱい健康な人も、病気や年のせいでちょっと辛どい人も、誰でもいらっしゃい。
超圓寺 住職
